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『愛と野望』で復帰するイ・スンヨン、心境を告白
ドラマ復帰を前にしているイ・スンヨンは、堂々としていようと努力し、自分を理解してもらおうとしていた。しかし大衆は彼女を簡単には理解しようとはしないだろう。すでにイ・スンヨンという存在自体に「理解できない」という烙印が押されてしまったためである。

別名「日本慰安婦ヌード波紋」以降、イ・スンヨンは激しく非難された。言葉で表現するのさえ辛い言葉の暴力が彼女を攻撃した。当時のイ・スンヨンは、一顧の同情する価値もない絶対悪のように取り扱われた。




イ・スンヨンは「意図がどうであれ、結果的に大衆が悪く受け止めれば、当然非難されなければなりません」とし、「あの時のことは私が間違っていて、許しを請いたいです」と自分を遜った。

このような側面は、一方で韓国大衆文化の深刻な白黒論理を考えさせられる。ムン・グニョンのように好感度の高い芸能人は異論の余地なしに賞賛され、ムン・ヒジュンやイ・スンヨンのような好感度の低い芸能人は徹底的に非難される。その“非難に耐えた”ということが立派に見えるほど、大衆の言葉の暴力は強く執拗である。これは直接被っていないに人は、絶対に理解ができないことである。

イ・スンヨンは「自殺したいと言った方もいるようですが、私にもそのような苦しみがありました」と、言葉を濁した。大衆の愛を食べて生きる芸能人において、憎まれるということは生の存在理由を脅かす苦痛である。ましてや愛された記憶がある芸能人にとって、その苦痛はさらに大きい。考えてみると、一時期はイ・スンヨンも愛される芸能人であった。イ・スンヨンは92年ミスコリア美に選抜されてから、ドラマ『僕らの天国』の俳優として、芸能番組『土曜日 土曜日は楽しい』のMCとして、またラジオ『FMデート』のDJとして多方面で活動していた。特に当時イ・スンヨンが進行を務めるラジオは、大韓民国の高校生らの必聴番組として愛された。

イ・スンヨンは「愛された者にとって、捨てらたことが一番辛かったです」と、自分が好感度の高い芸能人から、好感度の低い芸能人に転落してしまった理由に関して悩んだという。問題は芸能人の好感度を決める基準が、徹底したイメージ操作によって左右されるということである。大衆は媒体を通じてのみ、間接的に芸能人に接するからである。おもちゃの象を触るように、一部分を見て全体を見誤る危険性は十分にある。実際にインターネットを通じて広まった悪意のある噂や、たった1枚の写真が原因で、芸能人全体が歪曲された事実を多く見かけてきた。

イ・スンヨンは
「イメージ管理が重要だったとしたら、それをうまくできなかった私の不注意でした」と間違いを認めた。しかし「本当に私を嫌いな人がいたら、一度会って話がしたいです」と悲痛な声を上げた。

イ・スンヨンに実際に会って話してみると、高慢そうだと思っていた先入観と違い、意外にも優しいという事実に驚かされた。イ・スンヨンは、「芸能人の中でも私に悩みを相談する人は多いです」とカウンセリングには自信を見せた。そのせいか相変わらずイ・スンヨンの周りには人が多い。

特に2作品で一緒に仕事をしたキム・スヒョン作家は、イ・スンヨンの頼もしい支援者である。放送復帰を躊躇していたイ・スンヨンだったが、キム・スヒョン作家の要求には応じるしかなかった。結局イ・スンヨンは、キム・スヒョン作家の作品『愛と野望』の出演を決心した。チョ・ミンギ、イフン、ハン・コウン等、共演する同僚も、イ・スンヨンには気楽な相手だということも大きな力になったであろう。

イ・スンヨンは自分の人生で今が一番重要であり、また大切だと考えている。昨年12月、全南順天で開かれたドラマのオープンセット竣工式に、イ・スンヨンは参加しなかった。イ・スンヨンは「担当PDが来る必要がないと言うので行かなかったのですが、私がマスコミ忌避しているという記事が出ました」と理解を求めた。そして31日のドラマ制作発表会には、必ず出席すると語った。

イ・スンヨンは、「ドラマで衣装デザイナーの役なので、服をうまく着こなさなければなりませんが、あまり派手に着飾ると人々が嫌がりそうで悩んでいます」と心配していた。このようにイ・スンヨンは放送復帰に神経を使っている。今まで我々が憎んでいたイ・スンヨンがいた。しかし再び演技にまい進するイ・スンヨンを、もう一度見守ってはどうだろう。これまで我々は、イ・スンヨンの一部分だけを見ていたのではないかと思う。

写真記者が語ってくれたイ・スンヨンに関するエピソードをひとつ。当時慰安婦ヌード波紋で、家に閉じこもっていたイ・スンヨンの写真を撮るために、写真記者らは門の外で張り込んでいた。そのように何日も苦労している写真記者を気の毒に思ったのか、イ・スンヨンは顔が露出する危険を冒して、自らサンドイッチとコーヒーを持って外に出て来たという。イ・スンヨンの写真を撮るために張っていた写真記者だったが、とてもその顔は撮れなかったそうだ。

記事や放送で報道されない、刹那の瞬間に見せた芸能人の誠意が感じられる。その芸能人の誠意を知らないまま、一方的に非難を続けるのは望ましいことではない。なにも慰安婦ヌード波紋を引き起こしたイ・スンヨンを弁明しようというのではない。イ・スンヨンにも別の誠意があるのではないか、一度寛容する余裕を持ってみたらと思うだけである。それほど一方的に罵倒されるには、イ・スンヨンは才能のある芸能人の一人である。作家界の大母キム・スヒョンさんも、ためらわずにイ・スンヨンに手を差し伸べたではないか。

[写真=NEWSIS]