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カン・ハヌル、一貫した称賛の理由が今わかった
俳優カン・ハヌルへの称賛はいつでも一貫していた。演技が上手い上に印象も良いという。彼と同じ作品で会った俳優仲間からマネージメント関係者まで「本当に良い青年」という感嘆詞を惜しまなかった。噂は噂で終わらなかった。何本かのドラマで頭角を表したカン・ハヌルは、映画『純粋の時代』『セシボン』『二十歳』など、韓国映画界の期待作に相次いでキャスティングされた。人を見る目は皆同じようだ。

ホラー映画『少女怪談』の公開を控え、カン・ハヌルと会見した。彼は毎瞬間真面目で礼儀正しかったが、分かり切った面白くない答えを並べはしなかった。この1年あまりの間に目を見張る人気を得たが、自分を低めることも知っていた。

カン・ハヌルは素朴に笑ってみせた。「飾ることが好きではない」とし「イメージを考える前に単に出たままに行動する」と話した。続けて「インタビューのために会った記者が「時間を割いてくれて有難う」と挨拶をしてくれるが、僕に会いに時間を割いて下さった方々に対し僕の方が有難がるのが正しい」と付け加えた。本格的なインタビューを始める前に「双葉が違う」という印象から入った。

『少女怪談』はカン・ハヌルが初めて挑戦するホラージャンル映画だ。ミュージカル舞台の新星として優れた実力を誇ってきた彼は、Mnetミュージックドラマ『モンスター』、SBSドラマ『花ざかりの君たちへ』『王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者』『エンジェルアイズ』などでブラウン管の青春スターとして名前を知らせた。『平嬢城』『きみはペット』などで映画作業も経験した。その中でも『少女怪談』はカン・ハヌルが最も大きな比重を担った作品だ。


「『少女怪談』を見て、オ・インチョン監督に「すごく上手く作って下さって感謝します」って挨拶しました。『少女怪談』は高い制作費が投入された作品でもないし、空いたスペースを互いに埋め合わなければならない映画だったんです。不足な点が感じられるかもしれませんが、その状況で努力したものより良く出来上がりました。努力したことに対する報いを受けた気分でよかったです」

ロマンスが加味された青春物で女心を奪っていた彼が、ホラー演技を試みた理由も気になった。「普段からホラー映画が好きで、よく見る方だった」という彼は「代わりにゴアやスプラッター映画は見ない」とし「『Paranormal Activity(パラノーマル・アクティビティ)』『The Conjuring(死霊館)』のような心理的恐怖を刺激する映画が好きだ」と答えた。

「ホラーが好きで『少女怪談』のシナリオを読んだんですが、読むと映画『私のオオカミ少年』と『Let The Right One In(ぼくのエリ 200歳の少女)』の2作品が思い浮かんだんです。それはホラー映画のシナリオだったのにです。その次の日監督に会って尋ねたんですが、感性ホラーというジャンルだと説明してくれました。恐怖だけのためのホラーではなく、ドラマもあり深さもあるホラー映画なんです。それが台本に上手く表現されていました。韓国のホラー映画が型にはまっていると考えたことがありますが、『少女怪談』がそんな渇きを解消してくれました」

『少女怪談』でカン・ハヌルは霊を見る特別な能力を持っていたが、幼い頃に死んだ友人を見た記憶で故郷を離れ、いつも一人ぼっちで過ごす少年インスに扮した。寂しさに疲れ、再び退魔師である叔父のソニル(キム・ジョンテ)のいる田舎へと戻って来たインスは、記憶を失い学校周辺をさまよう少女の霊(キム・ソウン)に出会う。

「映画の出演を決定した大きな理由の一つは、霊を見る能力を持つのが願いだった時があるからです(笑)。人が瞬間移動の能力を願うように、僕は霊を見たいと思ったんです。シャーマンに「そんな能力をもらったらだめか?」って尋ねたこともあります。インス役に惹かれざるを得ませんでした」
カン・ハヌルの説明通り『少女怪談』は本格的なホラーエピソードに先立ち、少年と少女の切ない感情を追う。俳優仲間であり大学の同期であるキム・ソウンとロマンスを描いた。カン・ハヌルは「キム・ソウンとは、はばかりのない親しい間柄」とし「6年前から知っていた大学の同期なだけに、男対男の関係のように楽だった」と振り返った。続けて「僕たち2人のシーンは、呼吸を合わせる必要がないほど早く進んだ」とし「嫌いな演技でも好きな演技でも、殴っても殴られても、親しければ演技がよく出来るように思う」と付け加えた。

2013年に放映された『モンスター』と『王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者』は、カン・ハヌルを青春スターの地位に押し上げた代表作となった。上昇した人気を体感するかという言葉に彼は「2作品以降多くの方に知ってもらえましたが、幸せなだけではなかった」とし「前に進む力は得ましたが、周りを見回す力は失っていたようだ」と話した。


「あまりに自分の前だけ見て行って、周りにきしみが多くなりました。でも2作品が僕に悟りを与えてくれました。昨年の年末それを大きく感じたんですが、一日に4、5回ずつ周りから「連絡もしないで、忙しいのは分かるけどあんまりだ」という連絡が来ていました。家族にもそんな言葉を言われて寂しかったです。だからそれを破ろうと努力しました。周りを見ようとしたら視野が広がったように思います。これは2作品に感謝するべきことです。万一年を取って考えがもっと確固たるものになって視野が狭まった時に似たような経験をしたとしたら、直すのが難しかったでしょうから」

少しずつ自らを振り返る様子を見ながら、もしかして人生と仕事にかけて全ての面で完璧主義的な人ではないのかと尋ねた。カン・ハヌルは「演技をする時は完璧主義を夢見るが、普段の姿は非常に優柔不断で多くのことを面倒くさがる」と告白した。続けて「腹を立てたこともない」とし「運動をして本を読む時間、作品に入っている時間を除くとエネルギーがない方」と言って笑って見せた。

「僕は演技者に最も重要なものはフィルモグラフィだと思います。ジャンル欲よりは無条件好きな作品に欲が出ます。いつか誰かが後日の僕を追憶しながら「あっ、この人良い作品を本当にたくさんしたなあ」って思われたいですね。「この人、主演を本当にたくさんやったよね」っていう言葉は聞きたくないです。放送でもドラマでもミュージカルでも映画でも、良い作品をしたいです。ある人はあまりに忙しく働くなって言いますが、僕は好きです。やりたかった作品なので熱意も生じますし」

現在カン・ハヌルはハン・ヒョジュ、チョンウ、チン・グなどと共に映画『セシボン』を撮影中だ。キム・ウビン、イ・ジュノと並んでキャスティングされた『二十歳』でも期待を一身に浴びている。『少女怪談』は2日に公式公開され、上映中だ。