Home > エンターテイメント > スターインタビュー > チソン「妻イ・ボヨン、僕を少年にしてくれる」

チソン「妻イ・ボヨン、僕を少年にしてくれる」
俳優チ・チャンウクに対する評価は『奇皇后』の前と後とでは180度変わったようだ。『奇皇后』にキャスティングされた時は半信半疑だったが、最高の演技を見せて全盛期を迎えた。今や信じて見られる20代を代表する男性俳優に生まれ変わったのだ。

俗に言う童顔の次元ではない。外見が重要な職業的特性上、俳優が自分の歳より若く見えることはあまり驚くべきことでもない。俳優チソンに会ってしばらくの間話を聞いていると、単純に幼く見える、若く見えるということが合っていない気がした。40代を目前にした歳、長い演技経歴、家庭を持った既婚男であるにもかかわらず、彼は若く見えるのではなく本当に少年のようなんだという感じを受けた。

ひたむきな話し方と俗に言う“室長”イメージを持っているにもかかわらず、実際に会ったチソンは20代の青年の純粋さや熱気を吹き出していた。大きな瞳は夢見るかのようで、微笑は恥ずかしげだった。太っても痩せてもいない体格も彼をさらに青年のように見せた。

新しい映画『良い友だち』はチソン、チュ・ジフン、イ・グァンスが3人の竹馬の友として呼吸を成した作品だ。組織暴力団ではない3人の男の友情を素材にしたノワール映画で、チソンはその友人関係の中心軸のようなヒョンテ役を演じた。劇中、家族の反対にもかかわらず言語障害を持った妻と結婚して家庭を持ったヒョンテは、消防官として誠実な生活を送りながら未婚の友人らを気遣う大人びた男だ。

感情の極大値を見せるチュ・ジフンやイ・グァンスに比べ、感情の幅が大きくなく節制された人物を演じたチソンは「全体的にスムーズに編集されたようなので映画的な面では満足だが、個人的な欲としては無念さがある」と話した。常にキャラクターの拡張に乾きを感じていたというチソンは「機会があれば違う映画で違うキャラクターを演じてみたい。全部してみたい」と意欲を明かした。

現場で一番年上だったチソンは、映画を見て2人の弟分の演技に満足したという。特に演技途中で焼酎瓶が割れて破片を裸足で踏んだのにも構わず感情を維持してそのシーンを最後まで演じたイ・グァンスを見て、称賛したいと愛情を伝えた。「僕が一番上だったので2人が気兼ねし得ると思うんですが、気安く接してくれてよくついて来てくれたのですごく親しくなった。互いに欲を出さないながらも一団となり、その間にチームワークが良くなったようだ。2人に被害が及ばないように自分の役目を上手くやりたい気持ちが大きかった」

ドラマの出演作に比べ相対的に映画の出演作が少なかったチソンは、ドラマで見せた限定されたキャラクターから抜け出したい気持ちが映画を選択するのに多くの影響を与えたと話した。特に前作の『私のPSパートナー』の場合、既存のイメージとは違うキャラクターを見せようという気持ちが大きかったという。

「ドラマをたくさんやったので、キャラクターが限定されて閉じ込められているという感じがした。映画をしたいという気がしたのも、映画なら多様なキャラクターが出来るからだ。『私のPSパートナー』はロマンチックコメディのジャンルで、やらなかった正直な表現の数々が面白くて関心があった。いくつかの水位の高いシーンがプレッシャーだったことも事実だが、そんなキャラクターを通じ自分が持っている限定されたイメージを破りたくもあった」

チソンは「機会があったら映画にたくさん出演したい」とし「『良い友だち』は興行ヒットの要素が多い作品というよりは、主題の真摯さとキャラクターが良くて出演した作品」と説明した。続けて興行に対するプレッシャーより、観客に良い作品と認められたい気持ちがもっと大きいと心の内を伝えた。「良い映画が出たという言葉を聞きたい願いが大きい。ノワールといえば特定の職業やキャラクターが登場して刺激的なシーンが多いが、『良い友だち』は善良なノワールだと思う。平凡で些細なストーリーかもしれないが、映画らしい映画だという気がする」

演技人生で初めて娘を持った父親役を演じたチソンは、劇中娘役として出演した子役俳優と呼吸を成し深い父性愛を経験したという。娘役を演じた子役俳優が実際に自分によく従ってくれたので本当の娘のような愛情を感じたそうだ。現場でよく抱っこしたり遊んであげたりしながら深い情が積もり、別れる時は名残が尽きなかったという。

それほど子供をかわいがるチソンは「子供が最大限早くほしい」と2世計画を明かしたりもした。昨年9月に長い恋愛の末、女優のイ・ボヨンと結婚したチソンは「2世に対する計画や準備は特にしていない」とし「最大限早く、自然に子供がほしい」と話した。「我々夫婦は家庭が最優先だ。もちろん良い仕事があれば仕事をするが、仕事のために家庭のことを後回しにしたりはしないつもりだ」

チソンは、恋愛時代にはケンカも多かったが結婚したらむしろ言い争うことがなくなったという。「恋愛している時はよくケンカした。でも結婚したらケンカすることがない。互いに考えが同じだし、している仕事も同じなので理解する面も多い。結婚初期はよくケンカするっていうけど、若くて恋愛して間もなく結婚するカップルに該当する言葉のようだ。僕と妻は結婚した後自分たちにとって必要なものが何か、僕らが何のために生きてゆくのかについて同じ考えを持っているので、ケンカすることがないように思う」

続けて彼は自分が少年のような感性と雰囲気を維持しているのは、妻のおかげが大きいと感謝を伝えた。「妻が僕を少年にしてくれる。結婚してから次第にもっと子供になっていくようだ。僕が少年の感性を維持しているのは妻のおかげが大きい。妻の天真爛漫さに僕もその雰囲気につられてしまう。僕らは一緒にアニメを楽しんで見るが、その時自分の感情の限り笑いまくる。事実大人っぽくなりたくないという考えもある。誰にでも純粋さや誠実さがあるが、その土台がなくならないことを願うためだ。俳優だからその感情を失いたくない。若い時は今よりずっと真面目で大人びていたと思うが、今はそんなものは全て捨てた」

俳優として、男として美しく輝く時間を送っているチソンのまた違う姿は、7月10日に公開される映画『良い友だち』で見ることが出来る。