Home > エンターテイメント > スターインタビュー > イ・ソンギュン「興行ヒット俳優?ただこつこつとするんです」

イ・ソンギュン「興行ヒット俳優?ただこつこつとするんです」
「ただこつこつとするんです」最近作業した映画が浮き沈みなく興行ヒットに成功したのでは?という言葉に、俳優イ・ソンギュンは笑いながら答えた。2年前、映画『火車』(2012)と『私の妻のすべて』(2012)で連続ヒットを飛ばした彼は、ホン・サンス監督と作業した2本の映画『誰の娘でもないヘウォン』(2012)『うちのソニ』(2013)でも漏れなく観客と評壇の好評を得た。

アクションで帰ってきた新作『最後まで行く』(2014)も感じが良い。キム・ソンフン監督が演出し俳優イ・ソンギュンとチョ・ジヌンが主演を演じた『最後まで行く』は、アクションとスリラー、コメディが奥深く混ざった娯楽映画だ。早い呼吸と完成度の高いストーリーが調和をなしている。「久しぶりに安心して勧められる韓国映画が出た」という声も聞こえる。

『最後まで行く』は一瞬のミスで絶体絶命の危機に陥った刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)が、自分が犯した事件を隠ぺいし始めたことから起きる物語を描いた犯罪アクション映画。事件の唯一の目撃者で正体不明の男パク・チャンミン(チョ・ジヌン)は、コ・ゴンスを脅迫し後を追い始める。

イ・ソンギュンは「アクションスリラーだが、コミカルさが加わった感じが良かった」と映画の序盤を強烈に飾った死体安置室シーンの話を始めた。ミスで車ではねた男性の死体を母の棺の中に隠そうとするゴンスの姿が“笑えるが悲しい”という感想を誘うシーンだ。

「死体安置室シーンは台本でもすごく面白かったんです。切迫していながらもコミカルにしなければならないんですが、笑わそうとしたらダメなシーンでもありました。オーバーにせず緊張感も維持しなければならなかったので、プレッシャーにもなりました。映画全体的には撮る過程が幸せでした。俳優が多くなかったので集まって能動的に作業しましたし、表現に悩みました。先ず映画関係者、あるいはマスコミで私が今までしたどの作業より、よく見てくださったようで気分が本当に良いです」

多くの作品で力量を発揮してきたチョ・ジヌンは、『最後まで行く』でイ・ソンギュンと共に中心をしっかり捉えた。今回の映画で初めて呼吸を合わせた2俳優は、お互い強烈なエネルギーを噴き出した。息つく暇のない展開の中でもキャラクターの存在感を並んで、またはっきりと印象づけた。ベテラン演技者らしい活躍だった。

「元々チョ・ジヌンという俳優が本当に好きでした。どんな映画でも上手なんです。どんな役でも完璧にする俳優という感じがありました。私より一歳下なんですが、本当に上手い俳優だと思うと妙な緊張感もありました。私より年上なら分かりませんが、下なので(笑)。「緊張したらダメだ。バランスを合わせないと」っていう気持ちでした。(チョ)ジヌンが上手くもてなしてくれたんですが、互いに作品や人生についていろんな話を交わしました。二人とも酒が好きなので、ビールもよく飲みました」

休む暇なく撮影現場の話を放つ彼に「演技が面白いか」と尋ねた。「面白いというよりは、自分を最も能動的に覚ませてくれる」という答えが返って来た。「悩むように、勤勉に、ボイラーをつけたように考えさせてくれる仕事」とも話した。

「鋭敏にしてくれたりもしますし、想像させてくれたりもします。笑わせようとしているのではないので、3か月間は自分が持っている全てを投じなければなりません。楽しみならそれが楽しみでしょう。疲れ果てた時には頭にも来ますが、じっとしていると退屈でもあります(笑)。自分を通じ何かを表現しなければならないんですが、もっと良いものを取り出そうとすると限界にぶつかる時も、自責する時もあります」
『最後まで行く』は5月に開かれた第67回カンヌ国際映画祭の監督週間に招待されるという栄誉を受けた。カンヌにベニス、ベルリンまで、イ・ソンギュンは最高とされる世界3大映画祭に全て招待された韓国唯一の男性俳優でもある。スケジュール上映画祭には出席出来なかったが、彼は招待の知らせだけでも十分幸せを満喫していた。

「制作した人ではなく、投資配給社が映画をよく見てくれて出品したそうです。最初は皆「カンヌが何だよ」っていう反応だったんですが、招待されたんです。監督も驚かれていました(笑)。アクション映画ですが洒落ずに、蓋然性があるように流れていくところでアピールしたのではと思います。あり得ない状況の緊張、それを解きほぐしていこうとする行動から出るコミカルさ、一方向に行く緊張と弛緩の繰り返し。小枝のないストーリーだから呼応を得たのではないかと思います」

「『私の妻のすべて』と『火車』は自分の期待よりさらに多くの観客が入りました。今も私の希望は前作がその基準のようです。前作よりは上手くいけば嬉しいです。先ず損益分岐点は超えたら嬉しいですし(笑)。『私の妻のすべて』に約460万人が入ったので、今回は500万人までいったら嬉しいですね」

『最後まで行く』にはイ・ソンギュンやチョ・ジヌンをはじめシン・ジョングン、チョン・マンシク、シン・ドンミ、キム・ドンヨン、パク・ボゴム、チュ・ソクテなどが出演した。5月29日に公開され上映中だ。