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イ・ヒョヌ「漠然としていた興行ヒットが現実に・・何が何だか分からない」
俳優イ・ヒョヌの顔は明るかったが、落ち着いていた。映画『隠密に偉大に』が公開36時間で観客100万人、5日で300万人、12日で500万を突破し、韓国映画の興行記録を打ち返している中、彼は「漠然と考えていた興行ヒットが結果として表れたので、まだ戸惑っている」と口を開いた。

「監督や俳優の間でも雰囲気が本当に良いです。もちろん現場でも良かったんですが、結果がとても良いので皆戸惑っているようです(笑)。映画を初めて見る観客もファンも試写会に来られますが、舞台挨拶に皆が熱く歓呼し喜んで迎えて下さったので、良いエネルギーをもらいました。実際、興行の期待値に対する考えは一回もしなかったんです。例えば“1千万”という数値があるとしたら、それは非常に漠然としたものじゃないですか。でもそれに段々近づいていると思うと、何が何だか分からないです」

今さらながら、彼に『隠密に偉大に』の興行ヒット要因について尋ねてみた。キム・スヒョンやパク・ギウン、ソン・ヒョンジュなど仲間の俳優の活躍に花を持たせた彼だったが、イ・ヒョヌ自らどんな潜在力を抜き出したかったのかが気になった。イ・ヒョヌは「常に一生懸命やろうとしたし、良い姿を見せようと努力した」とし「公開されて、思ったより多くの方が映画を好んでくれ、リ・ヘジンを注意深く見てくれたので良かった。特に何をしたというよりは、同じく一生懸命しただけだったのに、多くの方がわかってくれたようだ」と答えた。

映画の興行ヒットの公約として“キヨミソング”を披露するとしていたイ・ヒョヌは、映画を一緒に率いた“兄さんたち”の間で愛嬌のある子として通っている。“キヨミソング”を歌った瞬間を思い浮かべ「本当に恥ずかしかった」と笑って見せたイ・ヒョヌは「愛嬌がないわけではないが、兄さんたちのことがすごく好きだ」とし「すごくよくしてくれてよく合った。それだけいらずらもよくしたし、ギャグっぽい姿もたくさん出ていたと思う」と説明した。

ネロと言われる青春スターが集まっただけに、最初の集まりでは緊張感が流れもした。キム・スヒョンは某メディアとのインタビューで、パク・ギウン、イ・ヒョヌとの初対面を思い浮かべ「目に見えない戦いがあった」と明かし注目を集めた。イ・ヒョヌは「3人が初めて会って、よそよそしくはしていた」とし「一番下の僕が先に近づいて話さなければならなかったが、人見知りだったし、兄さんたちが難しそうにも見えた」と告白した。

「互いに初めから知らない間柄だったし、初対面から親しくは出来なかったからです。今は本当に良い2人の兄さんを得て有難いし、頼もしい気分です。撮影現場では目に見えない戦いについての話をしたことはありません。互いに助けを出せば出すし、自分だけが上手くやろうという気持ちは皆1%もなかったと思います。すごく楽しく、興味深く作業しました」

劇中イ・ヒョヌは、純粋さと熱望で一杯の最年少組長リ・ヘジンとして無理なく変身した。エリートスパイであるウォン・リュハン役のキム・スヒョンと妙な感情の空気を演じ、観客の視線を引いた。そのためか映画試写会のフォトウォールの前で撮った写真の中で、キム・スヒョンと手をつないだ写真が特に目についたと話すと「はははっ」と大きく笑い「そんな写真があったの?」と問い返してきた。「舞台挨拶を常に一緒にするので、兄さんたちとさらに親しくなるのは当然のことです。(キム)スヒョン兄さんも常に近くにいて、移動する時も常にくっついて移動するんです。そうすると肩を組んだり、親しい体勢も気楽にするようになるんです。すごく親しくなって楽になって、互いを思っていてそうなったんだと思います」

ロッカーを夢見るスパイであるリ・ヘラン役のパク・ギウンは、キム・スヒョンとはまた違う魅力をもった“兄さん”だった。イ・ヒョヌは「(パク)ギウン兄さんはスヒョン兄さんより歳が上だが、愛嬌も多い」とし「互いにライバル意識よりは、互いに上手く行って良い絵を、調和のとれたシーンを作ろうというのがギウン兄さんの演技方式」と話した。「それで3人がいる時も緊張の空気が流れず、笑いながら撮影することが出来ました。2人とも本当にすごく一生懸命やるんですが、スタイルは違いました。スヒョン兄さんはカッコよく映ったシーンにもかかわらず、少しでも気に入らないともう一回やろうと言っていました。今回一緒に作業しながらスヒョン兄さんにたくさんのことを感じました。「僕も26歳であんな姿になることが出来るだろうか」と思ったりもしました」

この日、彼は同名漫画を映画化した『隠密に偉大に』が、映画というメディアの特性上、胎生的に持つしかない限界についても淡々と話した。イ・ヒョヌは、体に掛かった水のせいでリ・ヘジンの傷が露になるシーンを例に挙げ「原作でも多くの方が好きなシーンなので、期待が高そうだった」とし「ヘジンにも、イ・ヒョヌにも助けになるかもしれないと、どうすれば上手く作ることが出来るか悩んだ」と説明した。「そのシーンを原作と比較してみると、いろいろと残念です。漫画には“漫画的なもの”があるじゃないですか。シルエットで映る傷、日差しの下でカッコよく濡れた姿みたいな。映画では水をまいたら“水浴び”になっちゃって(笑)。やむを得ず全部盛り込めないものがありました。残念でしたが、多くの方は好んでくれました」
子役俳優としてスタートし過ごした8年間、しっかりと演技の技を磨いてきたイ・ヒョヌだが、その存在感が光を放つ度に“新鋭”という修飾語がついて回る。90度に腰を曲げた礼儀正しい初対面の挨拶から礼儀ある青年であることはわかったが、離れない“新人”や“少年”のイメージについて尋ねた時は想像以上に謙遜した答えを返してきた。

「子役時代から経歴がありますが、ドラマ『赤道の男』や『勉強の神』『花ざかりの君たちへ』などに出演する時も常に新鋭、新人俳優という表現をたくさん使ってくれました。『隠密に偉大に』でまた注目されて、8年目の“浮上した新人”になりました(笑)。固定観念なだけで、そんな修飾語が僕にとって悪い影響をあたえるようには思いません。長くやっているからって上手いわけではないじゃないですか。上手ければよいことですし。成人になりましたが、高校生のキャラクターだからといって選り分ける考えはありません。僕に合う配役ならいくらでもやる準備が出来ています」