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「キム・ヘスではなく“ミス・キム”として生きた・・幸せだった」
「私もミス・キムが恋しいです」女優キム・ヘス(43)が“ミス・キム病”を認めた。21日、全国を騒がせたKBS2TV月火ドラマ『職場の神』が放映終了した。同時に2040人もの会社員にヒーリングを贈ったこの時代の“神”ミス・キムが去った。“月曜病”も忘れさせてくれたミス・キムをもうこれ以上見ることは出来ない。残念で心残りで恋しくてはかなげで空腹感を覚えるという表現は、こんな時に使うのではないだろうか。

視聴者の気持ちがこれほどなのに“ミス・キム”を熱演していたキム・ヘスの気持ちはいかほどだろうか。キム・ヘスは江南某所で行われたインタビューで「ドラマは終わったが、私は依然としてミス・キムが恋しい」と内心を打ち明けた。「ドラマは撮影自体が戦争です。スピード戦でもあり体力戦なんです。オンエアーに入った瞬間から徹夜の撮影が始まります。でも疲れた中でもミス・キムに早くなりたかったです。痛いのも忘れて撮影し、楽しんでミス・キムになりました。ミス・キムというキャラクターが人を躍動的にさせてくれたように思います。」

キム・キムは非現実的だ。自発的非正規職員である彼女は、持っている資格だけでも124個に達する。定時出勤、定時退勤を信条とする彼女は、追加業務には当然手当てを要求する。しかし手当てを受け取ったらそれだけ(またはそれ以上)の成果を見せる。「ミス・キムに与えられたミッションは核爆弾を分解したり橋を爆破させたり、壊れた建物を防いでテロに対処するなどの不可能な事ではありません。ただ裏紙を整理して浄水器の水タンクを差し込んで、トイレを清掃するという日常的な事でした。でもそんな仕事もミス・キムらしくするということが違っていました」
キム・ヘスが言う“ミス・キムらしさ”とは何だろうか。これについて彼女は「与えられたミッションは無条件やり遂げ、誰もがする平凡なやり方を止揚し、ものすごい集中力を持っている。技術的で簡潔でスピード感を持ち、そうでありながらも煌びやかにするのが“ミス・キム”っぽく“ミス・キム”らしいこと」と説明した。「日常的な事もミス・キムならちょっと違っていなければと思いました。TVを見る視聴者にも「あれほどだったら手当てをやるに値する」って頷かせなければならないからです」

“赤いインナーショー”や“クァンデスンチョンサムダク麺”“ケジャンショー”“タンバリンダンス”などはこのようにして誕生した。俗っぽい言葉で“開いた口がふさがらない”台本と明快で温かい演出、そこに演技者の真面目な研究と悩みが加わるや反応はすぐに現れた。応援メッセージが列を成し、ミス・キムをメンターにしたいという視聴者も続々登場した。

キム・ヘスも印象深かったシーンがあった。彼女は「タンバリンダンス、赤いインナーショー、バス運転シーンが放送された日は、カカオトーク(スマートフォン用の無料通話・メッセンジャーアプリ)が200個以上来た。連絡の途絶えた昔の友人、仲間らが「どうしたの」「あきれた」「おかしくなったの」「お前何だよ」などはっきりとした感じで強烈なメッセージを送ってきた。それだけミス・キムは新鮮で馴染みのないキャラクターだった」と気分良い微笑を浮かべて見せた。「ミス・キムに出会ったことは、私にとって大きな幸運です。現場で私は女優キム・ヘスではなくミス・キムでした。ある人は私のことミス・キム様、またある人はスキム兄貴って呼んでいたんです。本当に幸せでした」

◇明快な演出・素敵な台本・情熱的な演技者・・素敵な3拍子

『職場の神』はキム・ヘスの、キム・ヘスのための、キム・ヘスによるドラマだと言っても過言ではない。完璧にミス・キムの服を重ね着したキム・ヘスでなかったら、『職場の神』のヒットも不可能だったはず。しかしキム・ヘスはこの全ての功を演出と作家、そして仲間の俳優に回した。「監督が明快で温かかったです。撮影が終わるまで一度も険しい表情をなさいませんでした。100名を越える俳優、スタッフの名前も全部覚えて下さいましたし、コメディに対する欲を捨て、最後までミス・キムキャラの品格を守って下さいました」

特に彼女は日本の原作を創意的に脚色し、この世に2人といないミス・キムを作り出したユン・ナンジュン作家に感謝の気持ちを伝えた。彼女は「ユン作家は原作の基本構造の中でキャラクターをさらに自由に運用した。わが社会の実際の姿も反映して入れた。歳が若くドラマの執筆経験は少ないが、才能が優れている」と賞賛した。続けて「素材のアプローチ性やキャラクター運用、セリフのパワーなどが良い。さらには書くのが早い。こんな作家が多ければと思う」とし「『職場の神』の台本に出会ったのは本当にラッキー」と話した。

共演者に対する感謝の気持ちも表した。キム・ヘスは助演俳優らが小さい役割にもかかわらず黙々と自分の場を守ったドラマの一等功臣だと褒め称えた。彼女は「役割が小さければ小さいほど一生懸命するようになる。そうしていると全体から浮くようになる。しかしY-Jangの人たちは誰一人浮かずに調和していた」とし「Y-Jangマーケティング営業部と契約職の三銃士は、台本が出来るとリハーサルも別にしていたそうよ」と裏話を伝えた。

「今の共演者が皆一緒に出来るのなら『職場の神』シーズン2もしたいです。でも容易くはないでしょう。このドラマを週2回ではなく週1回ずつ、エピソード別に作ったらどうでしょうか。今回を機会に放送局も典型性の枠から抜け出したらいいなと思います」