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キム・サンギョン「『モンタージュ』、現実に影響を与える映画になれば」
映画『モンタージュ』の主演俳優キム・サンギョンの顔からは、明るい生気が溢れていた。映画の公開を前にソウル市会賢洞にあるステートタワーで「今回の映画に500%満足している。インタビューを引き続きしながらもパワーが出る」という彼と、本当にパワー溢れる対話を交わした。ドラマや映画の中での慎重な雰囲気はいずこへ、キム・サンギョンの顔はTVのバラエティ番組での愉快で飾りっ気のない姿そのままだった。

「映画らしい映画が出来たという気がします。ただ時間に合わせて撮ったのではなく、時間を取って十分な期間を経たので良い結果が出ました。そんな点で、自分が撮った映画を見て映画的な感動を受けたのも『華麗なる休暇』以来初めてでした。その作品は5.18という素材になにしろ悲しさがあったので・・オム・ジョンファさんが演じるシーンでは特に涙が出ました」

『モンタージュ』は15年前の誘拐事件の公訴時効が終わるやいなや、同一手口の事件が発生する話を描いた。犯人によって娘、孫娘、人生を奪われた3人の人物に訪れた決定的な瞬間を扱っている。キム・サンギョンは15年前の事件に人生を賭けた刑事を、オム・ジョンファは15年前に娘を失った母親を演じる。ソン・ヨンチャンが孫娘を失った祖父役を演じた。

2003年にポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』で刑事に扮し、強烈な演技を繰り広げたキム・サンギョンは、それ以来矢のように降り注ぐ刑事役のオファーを全て断ってきた。しかし今回だけは断れなかった。彼は映画の公式席上で「10年前、『殺人の追憶』で解決出来なかった事件を解決した感じだった」と『モンタージュ』出演の感想を明かしたことがある。両映画とも誘拐殺害事件をモチーフに、公訴時効という法的措置を素材にした。

「『殺人の追憶』で未解決事件を扱い、なんとなくすっきりしない思いがありました。『モンタージュ』でその事件を解決した気がしました。『モンタージュ』には残忍なシーンはありません。ですが公訴時効を素材に被害者の両親の痛みを描き出し、事件に対し再び驚愕心を与えることの出来るストーリーです。公訴時効廃止に対するイシューを作りかねないことも、この映画が持った魅力の一つです。まるで『るつぼ』のように、現実に影響力を与えるのも映画が持った様々な力の一つだと思います」

キム・サンギョンは、今回の映画が初演出のチョン・グンソブ監督についても非常に賞賛した。彼は「映画界に良い監督が誕生した」とし「シナリオをもらってどの監督なのか尋ねたが、新人だということだった。とりあえず危険だと思ったが、中盤まで読んでみるとずっと読みたくなる魅力があった」と回顧した。
「チョン・グンソブ監督が現場でも本当によくされていました。全スタッフが笑いながら撮影しました。オミットみたいな、新人監督がそう簡単には出来ない技法を使うのには本当に驚きました。たくさん撮ったことのある監督でもそんな風には出来ませんよ。撮り終えて完成版を見る前でも、ある程度は出来栄えがどうかは予想していました。でも試写の時に映画を見ると、映像が思ったよりもさらに良くなっていました」

キム・サンギョンは現場の和気藹々とした雰囲気をリードした人物として言うまでもなくチョン・グンソブ監督を挙げたが、彼自身もスタッフ一人一人の名前を覚えて呼び、撮影現場に明るい雰囲気を吹き入れた主人公だった。「私はいつも台本を覚える前からスタッフの名前を全部覚えて現場に入ります。名前を呼びながらコミュニケーションするのが重要だと思うんですが、それが主演俳優としての道理でもあり、チームワークを固める方法だと思っています。そんな雰囲気が重なって、映画も力をもらったように思います。『モンタージュ』が終わって打ち上げでスタッフが私を掴まえ涙を見せたんです。満足の涙でした。男性スタッフが「感謝します」「有難うございます」と言いながら泣くんですが、映画に対する喜びが感じられました」

この日、キム・サンギョンは「『モンタージュ』が女優オム・ジョンファの代表作になるだろう」と確信した。劇中でハギョン役のオム・ジョンファは凄然とした足取りとうつろな眼差しで子供を失った母親の悲しさを演じた。「オム・ジョンファの演技に驚きました。事実、それ以前の作品をあまり見ることが出来なかったし親交もなかったのですが、『モンタージュ』で共演する前にどんな人か調べたんです。皆「性格が良い」と答えていました。現場で気難しい女優も多いのですが、オム・ジョンファさんは全くそうじゃありませんでした。劇中でハギョンが嗚咽するシーンは、多くの人々が話題にするようなシーンになると思います。今回の映画のインタビューを前にして「楽しくハッピーにインタビューしよう。こんな風に良いケースが多くないって知っているよね?」ってオム・ジョンファを督励しました」

特有の明るい性格はキム・サンギョンが子供の時から持っている気質だ。彼は「学芸会をすれば必ず手を挙げて演劇をしていた子供」と自身の学生時代を振り返った。何人かの人が一緒にいる場にぎこちなさが流れるのを、見るに耐えないのも生まれつきの性格のせいだ。

「僕のせいで誰かが不便に思うことが嫌です。人見知りする人もいるかもしれませんが、私はやたらとあれこれ話を切り出すんです。天気の話もしますし(笑)。実際、映画の広報についても同じような考えです。『SNL』などを見ても、外国のスターもバラエティ番組でファンサービスをするじゃないですか。私はKBS2TV『ギャグコンサート』に特別出演した時からそんな楽しさを感じました。「観客も楽しいし、自分も変身が出来るんだなあ」って思いました。映画の広報のためにバラエティへの出演やインタビューをこなすといっても、最小限私と出会った全ての人が楽しいと思ってくれたらと思います。さらに今回の映画はうまく出来たと自信があるので、良いものを分け合いたい気持ちが大きいです」

『モンタージュ』は17日から19日まで、韓国映画週末ボックスオフィスでトップを占めた。ハリウッドブロックバスター『アイアンマン3』の牙城を越える日も遠くないように思える。16日に公開され、全国の劇場で上映中だ。