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我々が未だ全てを知ることの出来ないチェ・スンヒョン、彼の新しい発見『同級生』
19歳、若くして特別な運命を負わなければならなかった一人の少年の成長期

『同級生』は一人の少年から始まる。南派工作員だったが、濡れ衣を着せられ死んだ父によって北朝鮮最悪の政治犯収容所に監禁された兄妹。少年は妹の命を担保にした脅迫に選択の余地はなく、韓国に行って殺人技術者にならなければならない運命を受け入れる。なぜそうしなければならないのか疑問を抱くこと、正邪について判断すること、そのどんなことも彼には許されていない。感情を持っていることもまた贅沢なのだ。

収容所の記憶を鮮明に持っている少年にとって、北朝鮮に残っている妹を救うためには指令を忠実に遂行すること以外に生きる道はない。しかし妹と同じ名前の女子学生に友人を見出し、初任務の遂行後、自分の手についた血を見て涙ぐむ彼はどうしようもないまだ幼い少年だった。保護されなければならない年齢にもかかわらず妹の命の責任を負わねばならず、そのために願わない殺人をしなければならない少年。

『同級生』は大人にとっても手に余る運命と少年というアイデンティティ、その合間で発生するドラマに観客を賛同させる。共感と憐れみ、涙と怒りという多様な振幅の感情を行き来しながらだ。

荒く強烈なアクションから、繊細な木目の感性まで。俳優チェ・スンヒョンの全て!

俳優としてチェ・スンヒョンは、まだその実体を見せたことのない新大陸に近い。『アイリス2』のキラーが美しい線と強靭さが共存する彼だけの独特なイメージをアイコン化して見せてくれたとしたら、『砲火の中へ』の少年兵は保護本能を刺激する少年の感性の側にフォーカスを合わせたものだった。そしてついに『同級生』でチェ・スンヒョンは彼が持っている表現力のスペクトラムを惜しむことなく見せてくれる。
一見、前作の延長線上にあるように見える“少年”というキーワードは、彼を閉じ込めるというよりは彼が直面した特別な運命によって俳優としての跳躍に翼をつけてくれる。任務遂行過程で見せる銃撃シーン、オートバイ追撃シーン、格闘シーンなどリアルでダイナミックなアクションの快感は、アクション俳優としてのチェ・スンヒョンの真価を知らしめる。

また任務遂行の非情さや慣れない環境に地に落ちた不器用さ、自身の力ではどうしようもない運命に対する怒りや妹に対する思いと悲しさ、そして感性演技さえも多彩に見せる『同級生』のチェ・スンヒョンは、俳優として彼の可能性がどこまでなのかさらに関心を持たせる。
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