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全国民が応援する奇跡のような映画、ソル・ギョング・オム・ジウォンの『ソウォン』
『王の男』『ラジオスター』に続くイ・ジュニク監督が伝えるまた一つの感動ドラマ誕生

イ・ジュニク監督は2005年、朝鮮時代の宮中芸人らの物語を扱った『王の男』で悲劇と喜劇を往来する人間事の喜怒哀楽、人間と生の価値を密度濃く描き出し、1230万人の観客を動員して作品性と興行性を同時に認められた。続いて人気の過ぎ去ったロックスターと、ずっと変わらず傍で彼を見守るマネージャーの友情を描いた『ラジオスター』など、作品毎に現実を覗きながら世間と人に対する細かく温もりのこもった視線で共感を誘った。そして特有の得意技を発揮し、人間美溢れる作品を披露した『ソウォン』で帰ってきた。

映画『ソウォン』は『平嬢城』以降、商業映画の演出を固辞していたイ・ジュニク監督が、長い空白を破り再びメガホンを握った作品だ。「作らなければ死ぬような物語がある時にまた戻ってくる」と話していたイ・ジュニク監督にとって、『ソウォン』は絶対に作らねばならない映画だった。

イ・ジュニク監督が『ソウォン』の演出を決心した理由は、シナリオの功が最も大きかった。性的暴行を素材にしながらも、世の中を見つめる細かく温かい視線を感じながら突然沸く怒りの感情に包まれたためだ。「むごい現実だが、今もれっきとして現実で起きている性的暴行、特に児童への性的暴行はこの社会で犯す最も激烈で最も心の痛い傷」と痛烈な痛みを伝えた。

しかし「すごく心が痛くて覗くことさえ辛い素材なだけに、偽ではなく本当のような心と感情で臨もうと努力した」と作品に臨む姿勢を伝え、この作品に対する特別な愛着を覗かせもした。
大韓民国を代表する俳優ソル・ギョング・オム・ジウォン、心から泣いた

大韓民国を代表する演技派俳優ソル・ギョングとオム・ジウォンが、『ソウォン』で共演した。イ・ジュニク監督とも初めて作業することはもちろん、パートナーとしても初めて共演した二人は、不必要なテクニックを全て置き、全くの飾りのない気持ちで幼い娘の痛みの前に立った両親の普遍的な感情をドラマチックに熱演した。

『公共の敵』『シルミド』『TSUNAMI -ツナミ-(原題:海雲台)』『監視者たち』など素晴らしいフィルモグラフィを敢えて羅列しなくても、名前だけで無限の信頼を与える俳優ソル・ギョングが、父ドンフン役を演じた。最近相次いでアクション大作に出演していたソル・ギョングは、今回の作品で普通の小市民に戻った。娘の苦痛と痛みを見守るだけの父の切々さと、世間に対する憤怒が入り混じった複雑な心境を多彩な演技幅の中に描き出した。「特別でない人物を描こうとした」と明かしたソル・ギョングは、映画『ソウォン』について説明しながら「どんな映画だと断定することが難しい映画だ。見る人が各自違う感情を感じると思う。本当にたくさんの方がご覧になって感じてくれたらと思う」と観客に願いを伝えた。

『秋へ』『劇場前』など感性の深さが推し測れるような繊細な熱演から、『霊媒ヤクザ』『不良男女』などの作品で披露した溌剌とした才気まで、多彩なジャンルを行き来しながらしっかりと演技力と技を押し固めてきた演技派女優オム・ジウォンが、母ミヒに扮した。「オム・ジウォンが見えず、ミヒという人物だけが見えればいいと思った」という言葉通り、子供の前だけは誰よりも強靭になる、実際に周りにいるような平凡な母親に変身した彼女は、心からにじみ出る真正性が込められた演技で切々とした母性愛を完璧に表現し切った。
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