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軍艦島(군함도、The Battleship Island、2017)が伝えるメッセージ
映画『軍艦島』は、リュ・スンワン監督が『ベテラン』の大ヒット後、最初の作品。“B級”の情緒に長け監督だというこれまでの評価を見事に裏切った作品になると思われる。

250億ウォンをかけた韓国映画で、ブロックバスター級の大作のうえ、ファン・ジョンミン、ソ・ジソプ、ソン・ジュンギらトップスターが出演するということで制作初期から話題になっていた。
『軍艦島』は日本統治時代が終焉を迎える1945年、端島の地下炭鉱に強制徴用された朝鮮人たちが極限の状況を抜け出すために命がけで脱出する話を描いた映画だ。

この映画は、表面的な好奇心を煽ることで、観客を呼び込もうとしていない。ただし、人工島の端島で起きた十分な妥当性に基づい適当なフィクションだ。

映画『軍艦島』は喜劇と悲劇が適当に混ぜ合わさった歴史告発ドラマであるかのようだが、戦争中に咲く花のように切ないメロドラマがその上に載せられた。そして、ミステリーとサスペンスに加味され、結局戦争アクションに仕上がっている。ジャンルやメッセージに集中していたリュ監督の前作と大いく違うところだ。

映画で集中しているのは、戦争犯罪を歪曲して隠そうとした日本ではなく、それに同調したり、真実を無視する未必の故意、売国行為を犯した“韓国人”の告発だ。

日本を蔑視したり補助出演者の不平等待遇への非難などで話題になった映画『軍艦島』の実像は、日本の蛮行に対する非常に事実的な告発と、80人余りの補助出演者の主演と変わらない役割証明で明らかになった。

映画を全部見たなら、なぜリュ監督が補助出演者たちの苦労を讃えたのかうなずくだろう。それでもチームトップは明らかだ。ソン・ジュンギでもソ・ジソブでもなく、キム・スアンだ。

子役俳優といえば主人公の幼少時代だけを演じるための脇役にすぎななかったり、主演俳優の補助装置にすぎないのが普通だが、キム・スアンは最初から最後までファン・ジョンミンに劣らないオーラを放っていた。

監督:リュ・スンワン
俳優:ファン・ジョンミン、ソ・ジソブ、ソン・ジュンギ、イ・ジョンヒョン、イ・ギョンヨン、キム・スアン
制作:(株)外柔内剛
配給:CJエンターテインメント

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