■ ママン、サランヘ−幸せの大切さを思い起こさせるチビッコパリジェンヌの魔法のような一言
■ イ・ファヨル(著)/ヒョンビ(絵)
■ クンリ(刊行)
■ 本の紹介 - パリを抜け出し羊を飼って暮らしたいという息子と、無条件に与えるだけの博愛主義は教育的に間違っているという娘、バカンスからの帰りに次のバカンスの計画を立てる父と、執念一つで家の中でも「漢江の奇跡」を起こす韓国人の母。この4人が作り出す、ハイブリッドフランス家族エッセイ集。
パリで暮らした15年間の、家族と周辺の日常からくみ取った、60あまりのエピソードが盛り込まれている。幸せについて安易に悲観も楽観もできないフランス社会。そこで経験して感じた日常の断面が、子育て中の一人のママの体験を通していきいきと描かれた本書は、よくあるフランス賛歌ではないが、フランス批判でもない。二つの文化を共有しながら語る「二重文化」のバランスの取れた視覚が、今日のフランスと韓国をそれとなく比較しながら繊細に分析した、正直な語りである。 |